2019年11月20日水曜日

もし私がバブルの頃、開業していたら


私が不動産の仕事に関わるようになったのは、バブルが崩壊してから。

バブルの頃の不動産屋がどんな状況であったか、直接、知りませんが 


昔から不動産会社に勤めていた人に話を聞くと

「あの頃は、毎日、値段が上がっていった」※東京での話

そのような状況を想像するに

狂乱。

不動産屋は外車を乗り回し、連日、飲み屋へ。

もしも私が、1987年に開業していたとしたら

広島市の公示地価、基準地価の総平均(坪単価)
1984年[昭和59年]57万3990円/坪
1985年[昭和60年]56万4968円/坪
1986年[昭和61年]89万8645円/坪
1987年[昭和62年]107万8437円/坪 ←もし、ここで開業して
1988年[昭和63年]136万7519円/坪
1989年[平成元年]193万5180円/坪
1990年[平成2年]226万9781円/坪
1991年[平成3年]254万2752円/坪 ←この価格で土地を仕入れていたら
1992年[平成4年]221万0087円/坪
1993年[平成5年]215万2825円/坪
1994年[平成6年]186万6359円/坪 ←ここら辺で、倒産
1995年[平成7年]158万4494円/坪
1996年[平成8年]138万1934円/坪
1997年[平成9年]124万1721円/坪

坪107万の土地が、翌年136万、さらに翌年193万。

土地を買っとけば、誰でも儲けることができる。

銀行が融資してくれればいい。

買わない奴はあほだなどと、欲に目が眩み

1992年から土地価格は下がり始め、1994年身動きが取れなくなり

倒産。

なんてことになっていたかもしれません。

恐ろしい。

バブルの渦中にいると、バブル崩壊の前兆に気付くのは

ほぼ不可能なように思えます。

回避する方法、思いつくのは3つくらい。

1.現金で買う。

2.ローンを返済できないような、低利回りの物件は買わない。

3.仲介に徹する。

現実的にできるのは、2と3ですね。


あの頃、関わってなくてよかった。

バブル崩壊前は、たった6年で5倍近く上昇しています。

恐ろしいスピード。

この後、バブルが崩壊しています。

底値が2012年596,135円、現在2019年79万円/坪。

7年間で1.3倍。

バブルに比べれば、かなり緩やかな上昇です。


良くも悪くも

急激にものごとが変化して来る時は


それ相応の揺れ戻しがあると、考えた方がいいのかも。

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