2019年10月10日木曜日

台風による高潮

台風19号

上陸せずに海上通過してくれればいいんですけど

東京の高潮被害は100年以上前ですから

もう記憶から忘れ去られています。

現代では、当時と違い、堤防もありますから


大丈夫かな?


と思いますが

過去の高潮被害をみると

安心できません。

 
1860年8月6日、江戸時代最大級の台風。

海抜3mを越える高潮が

江東区深川から中央区銀座・築地・港区芝まで浸水。

1917年10月1日、東京に最低気圧953hp、最大風速40mの台風がきて

築地、銀座、歌舞伎座付近までも浸水。

約500人が溺死。

1934年9月、室戸台風は上陸時の中心気圧が911hp

42mの風を吹き付け、大阪湾の潮位は海抜3.2mまで上がり

大阪市街の低地を海水が襲い

この高潮と強風雨の被害だけで1900人近く

全国では3000人の死者・行方不明者。

1959年9月、伊勢湾台風

名古屋のゼロメートル地帯での浸水の深さは5m。

名古屋は高潮で大被害をうけ、死者・行方不明者は5098人。

2013年11月8日、フィリピンで台風30号

死者・行方不明者は5000人超。

米軍の観測によれば、最大風速毎秒87.5m、最大瞬間風速が105m。

フィリピンで暴れていた時の中心気圧はなんと895hp。

タクロバン市での高潮は5m。

EarlyBird

参照 

「天災から日本史を読み直す」 磯田道史 著